今年のGWはタイミングが合わず、例年のちょっと無茶ドライブは無し。
そしてそんなGWに限って、滅多にお目に掛かれない4月29日~5月6日の8日連続休業だったりするから勿体ない事この上無い。
そんなわけで29、30と溜まりに溜まった未視聴の録画ビデオを消化し、5月からは去年から設置できずにいる新メインマシンの為の部屋の大掃除でも……、なんて思ってたところにオカンから「箸がダメになったから木曽(木曽漆器の箸)に行きたい」との指令がおりてくる。
木曽と言うと……、諏訪から見て伊那に行くように見せかけてもう一山向こうに行った所だったっけか。
専門時代は大阪から実家に行き来する際に特急しなのに乗ったまま通過するだけはしてきたけど、実際に歩いた記憶は全く無い。
専門卒業から十数年。行くと言えば伊那方面ばかりだから木曽ってのもちょっと面白いかもしれん。
距離的にも伊那からトンネル一本だからちょっとしたドライブとしては申し分ない。
よし、その案乗った!
そうと決まれば木曽研究。
ルート的には高速で伊那まで行って、降りたら長めの権兵衛トンネルを抜けたらもう木曽路・奈良井宿。
そのまま上に抜ければ塩尻に出て、峠を越えれば自宅に到着。
4時間もあれば十分戻って来れそうなコースですな。
が、ちょっと気になってそのまま木曽路を辿ると……
スタートは中津川を降りた馬籠宿かららしい? 高速使って中津川まで行っちゃって、あとは各宿場町を攻略しつつ北上すれば自宅まで戻るのも訳ない。
よし、木曽路全攻略と行こう!
だがしかし! この時はまだこの楽観的な計画がかなり甘い見通しであることに気付くはずもなかった……
出発したのは朝9時30分。
ルート検索すると最初の馬籠までが大体2時間弱との予想が出る。
まずは馬籠宿で30分ほど散策して、12時頃に妻籠宿の五平餅と蕎麦の食える飯屋で昼食てな計画。
とはいえ休憩も必要かと、途中の阿智PAにて休憩。
普段はSA、PAとなると何かしら買いまくるんだけど、今はまだ行きだ。
飲み物くらいで済まそうとお菓子コーナーを横切った時に罠に掛かった。
ずらっと並ぶパッケージに目が強制停止!
ばかうけ 塩わさび
買うわっ!
味はもうそのまんま。
塩味のばかうけにわさびのツーンとくる辛みが上乗せ。
やべぇ、これ止まらない……
見た感じ信州限定か?
どっかで補充せねば……
と、予定外の罠に掛かるも馬籠宿には予想通り11時30分頃に到着。
高速は恵那山トンネル辺りで引っかかる記憶が多いけど、祝日を避けたおかげか詰まることも無くあっさりと。
しかし想定外はこの最初の馬籠宿から始まる。
散策なんざ30分で終わる訳がなかった!
駐車場に車を止め、宿場町の入り口に立った瞬間割と急な“坂”が出迎えてくれた。
これは……、先が思いやられる……
と、入り口脇の全体案内図を見てなんとなく違和感を感じた。
この馬籠宿の住所が“岐阜県”となっている。
木曽路だし、長野県なんじゃね? とか思ってただけにちょっと意外だった。
が! その瞬間、とある長野県を舞台とした麻雀漫画(ていうか“咲”)のセリフにある「こないだまで県内だったんだけどなー」を思い出した。
ここなのか!
ニュースになった時は「近いのが中津川なら仕方無いんじゃねー?」とか思っていたけど、木曽路の宿場町の1つって事が解ると途端に複雑な気分に。
とはいえ馬籠宿から次の町まで結構山道を走った事を思うと、現代の利便性的には仕方の無い判断だったかもしれないなぁ。
なるほどなぁ、と思いながら坂道を上る。
すると「時々見る信州を取り上げた番組でみる、宿場町の風景ってどこにあるんだ?」と常々思っていた風景に遭遇する。
良いねココ!
道中の様々な店に寄っては上を目指し、上に到達したら目的だった箸やら荷物を増やしつつ下る。
ほぼスタート地点まで降りてきた頃には時計は12時30分を示していた。
今から次の妻籠宿まで行って目的の蕎麦&五平餅の店に行くにはちょっと間が空きすぎる。
結局昼食は比較的空いてる近くの蕎麦屋で済ます。
この時4つ頼んだ品物全てが違う物になって出てくる罠(何を言ってるかわからんだろうけど、とろろ蕎麦と天ざる蕎麦を頼んだら、ただの蕎麦と天蕎麦(温かい)が出てきたってことさ!)に遭遇したけどそれはまた……
やっぱ混んでる店が正解なんだなぁ……
馬籠出発は13時30分頃。
木曽路の宿場町全部制覇しよう!
とかって考えがいかに無謀な事か、この時嫌と言うほど実感させられる。
冷静に考えれば高速で1時間なのに、下道で早く戻れるはずがない。
どこで計算をまちがったやら? と言うか計算したのか俺?
結局次の目的地は途中の宿場町ではなく、名所の1つ“寝覚めの床”とした。
名前を聞いて、伊那の辺りの最近話題のヒーリングスポットと勘違いしていたおいらとしては、最初は素通りする予定だった。
しかし結果として寄ったのは大正解。
それまでコロコロした石ばかりだなぁと思っていた風景の先に、これだけデカイ岩が並ぶ場所が出てくるとは。
見応え抜群。
しかも写真のその先まで歩けるらしい。
“らしい”と書くだけあって実はその先までは行かなかった。
この場所に降りるだけで結構体力を消耗し、あの岩場を抜ける自信がちょっと無かった。
これだから運動不足は…… orz...
だからこそその分写真を撮って楽しむ。
つまりそういう事だ!
道中に前々から撮りたいと思っていた場面も発見。
やや長めのシャッタースピードで水の流れを綺麗に撮ってみたかった。
yamagw師と撮り歩いた時にチャレンジしたこともあったけど、流れが強すぎて思っている物とはちょっと離れた物が撮れてしまっていた。
しかしコレなら満足だ!
欲を言うとすれば天候か……
GW中は殆ど天気が悪い中の曇りだから、運で言えば悪く無いんだけど、どうせなら太陽光の木漏れ日なんぞもプラスされるとなお良かったんだけども……
行きはよいよい帰りは恐い
岩場を眼前に捉えるためかなり急な坂道を下ってきた。
帰るにはもちろん上らなければならない……
地獄だ……
馬籠と言い、ココと言い、運動不足野郎にはキツイ場所ですな……
さて、次の目的地はということで、饅頭が有名らしい木曽福島駅前の和菓子屋をセット。
しかしココでついに運が尽きるか運悪く定休日!
GWの真ん中だし、まさか定休日なんてことは無いだろうと思っていたら、祝日と祝日の間だから休みをきっちりとっておきたい、そういう事なんだろう。
と、ここで買い物欲を満たすべく、木曽路の道の駅に寄る。
県内の人間ではあるけど、県内のお土産をどっさり購入。
車に乗り込み次の目的地を探していると、午後5時現在当初目的地だった奈良井宿目前である事が判明。
時間的には帰るにも丁度良いタイミング。
と、言う事で、奈良井宿にタッチするだけして権兵衛トンネルを抜け、伊那に入るルートを選択。
本来ならば木曽路の道中で食べたかった馬肉の店が伊那にあった事と、残りの道はさっくり高速を使いたかったってことで、中津川から塩尻までの木曽路完全制覇は今回は諦める事にした。
夕食を取ったのは伊那市“北野屋”。
伊那市で探した馬肉の店としては3番目くらいの候補だったんだけど、前2つがことごとく休みだった為に急遽探した結果辿り着く。
この時検索にスマフォを使ったんだけど、これがまた楽だった……
携帯じゃとても探す気になれんけど、PC使いならやはりスマフォの方が便利ですなぁ。
で、この北野屋。
なんでも肉屋らしく、肉類ならなんでも扱ってる、そんな感じの店だった。
ここでは馬肉の……
・刺身
・ステーキ
・すきやき
と、これでもかってくらい馬肉を堪能することになったが、牛肉と違って口中油だらけになることがないのがなんとも不思議。
ヘルシーであるとはいわれているけどまさかここまでさっぱりしてるとは……
しかも価格が意外と安い。
一人当たり2000円~4000円とかそこらでかなりの量を堪能することが出来た。
これが三重の時の松坂牛だったりしたらこうは行かない。
なんだかんだで小旅行を堪能しきって自宅に戻ったのは午後8時。
出発時間を考えれば短時間の割にかなり楽しめた気がする。
というか、信州内の行ってない場所に行くだけでも普通に楽しめるんじゃないかコレ?
次の社員旅行は木曽路まったりコースとか、上田方面じっくりコースとして提案してみるとしよう。
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