“Image Data Converter SR Ver.3” 編
(ある意味Part2編はこの辺りをクリック)
EOS 20D、EOS 5D での保存形式は“RAW+JPEG-small FINE”に設定している。
RAWで保存してるならJPEGはいらないだろう!
とは良く言われるんだけど、CR2(Canon RAW)を開けない環境で写真を見る場合や、撮ってきた写真をひとまず流し見するにはJPEGも一緒に入っていてくれる方が有り難い。
つまりはカタログ的な使い方ですな。
RAWはプリント、保存、blog掲載用のデータを作る場合に1枚1枚現像している。
そんなわけでJPEGデータの同時保存は必須で、画面サイズはスモールを選べればベスト。
NEX-5 はというと、RAW+JPGの設定はある!
が、JPEGのサイズは選べず、ビューアーで見る時には巨大なデータが展開されてしまって少々難ですな。
でまぁその辺は我慢して、これまで撮った写真の画質が綺麗だったり汚かったり、その差はどっから来るんだ!
と、JPEGデータをビューアーで見てるときに違和感が……
先日の記事、“NEX-5で日中撮影してみた……ん?”の中で、携帯で撮ったかのようなクオリティになる写真をアップした。
全部が全部あのクオリティだったら絶望してた所なんだけど、そうでない写真がいくつかある。
それでも本体価格が数万円する機体だ。
そもそも“あのクオリティの写真”が出てしまってる時点で、正直なんとも言えないもやもやが渦巻いていた。
で、この写真のJPEGデータを眺めているときに異変に気付く。
(↑前回アップロード)
「なんでこんな超低圧縮されたみたいな画像になるかなしかし、この幹の部分とか……あれ?」
(↑今回アップロード)
全体的に暗めだけど階調が携帯のJPEG圧縮みたいになって無くないコレ?
他の場所も確認してみると同様に画質が良くなってる。
これまでアップロードしてきた写真は、基本的にはRAW展開して現像項目なんかの手を加えず、Photoshopに転送の後リサイズした物を上げている。
まさかと思うけどPhotoshop転送時点で劣化してないだろうな?!
そういうわけで、NEX-5D に同梱されてきたRAW現像ツール、“Image Data Converter SR Ver.3”内の項目を調べ直す。
すると“D-レンジオプティマイザー”の項目が“オート”になっている事を確認。
撮影時には DRO をオンにしているから“オート”でなにも問題が無い気もするが、ひとまず“オフ”にして出力してみる。
DRO がオフになった為に真っ暗になってしまっている。
しかしなんか階調が滑らかだ!
解りやすく現像ツール側で明るさを強引に上げてみた。
なんか前回アップロードした画像に近づいた。
でもJPEGの画像とはちょっと違う傾向に見える。
もしかして NEX-5 の DRO は、JPEGデータに対してはカメラ内での処理。
RAWに対しては基本的に未処理で、“Image Data Converter SR Ver.3”のアルゴリズムで処理されてとかって事は無いのかね?
試しに“JPEG DROオン”、“RAW パラメータ未調整”、“RAW DROオフ”の画像を並べて見る。
DRO をオフにしたRAWデータが極端に暗くなった。
カメラ内で DRO 処理された画像がRAWとして残されてるならこうはなら無いと思う。
と、言うことはやっぱりソフト側で処理されてるということですかな?
並べたデータをじっくりみると、RAW現像のDROは暗部を持ち上げ過ぎに見えるけど、L版プリントや、縮小して見る分には一番良い処理をされている感じがする。
NEXの画像処理エンジンを利用するならJPEG。
RAWそのままだと暗すぎるけど、トリミングしたりいたずらするにはコレが一番ぽい。
そんな感じだろうか?
というわけで、ほぼ成分無調整の状態から適当に処理してみる。
“RAW+DRO”に比べると、“RAW+Photoshop”はかなり控えめの明るさ補正になっている。
RAWデータの持つディティールを極力残したつもり。
等倍だとこんな感じ。
芝目やグリーン周りとシャープ感が違うかな?
取りあえず携帯のJPEG圧縮みたいになった現象については現像ツールの使い方っぽい事がなんとなく判明して黒いもやもやが霧散した。
おいらの使い方としては今後も“RAW+JPEG”で、現像はPhotoshopで後調整がよさそうですな。
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