GW電撃ドライブ?! 一日目(三重編) 3・水族館編

●午後3時
諏訪を出てから5時間。
ついに鳥羽水族館までやってきた。

10050211

一番左の車線に水族館への入場を待つ車が多数停まっている。
およそ20台ほどだろうか?
水族館の営業時間がGW特別営業で18時まで。
現在は15時。
目的地を目の前に待たせるよりは、臨時駐車場からのシャトル水上バスをひとつのアトラクション的に楽しんだ方が良いんじゃね?
ということで臨時駐車場まで突っ走る。
突っ走るもなにもたかだか2,3分のドライブであった!
ち、近いな……

シャトル船の最終は5:30水族館発と聞かされながらシャトル船に乗り込む。
海が無い長野県とはいえ、諏訪湖の周辺に住んでいるからいくつかの船を見る機会はある。
とはいえ、大きくても遊覧船以外の船を見たり、ましてや乗るなんて機会はまず無い。
それだけにデカイ船をみるとなんとも言えず気分が高ぶってくる。
子供のためのアトラクションだなんだ御託をならべつつも、実は一番楽しみにしていたのは他でもないおいらだろう!
計画を立てた最初期はこの鳥羽からフェリーを使うことも考えていたほどだ。

しかし!

10050212

勢いあまってモロ白飛ばし。
こ、こんなはずでは!

そして失敗したのはおいらだけじゃなかった。
隣に座っていたyamagw師も大失敗。
いや、大失態を犯していた。
この日の為にまさに昨日買って来たという“OLYMPUS PEN Lite”
「あーやべー! メモリカードPCに差しっぱなしだった!」

って、おいっ!

これは酷い……
デジタル人間のアイテムも、記録メディアがなければただの箱。
「でもまー、最近の観光地ならメディアくらい売ってるだろー」とおいらが楽観論。
かなり割高とはいえ、メディアを売ってる観光地は決して少なくない。
鳥羽水族館ほどの場所なら間違いなくあるだろう。

無かった!

この瞬間ただのお荷物と化す“OLYMPUS PEN Lite”であった。

個人的に鳥羽水族館に来るのはこれで2回目になる。
前回は社員旅行での訪問だ。
鳥羽水族館でのタイムスケジュールは、鳥羽水族館&隣のミキモト真珠島の2カ所を回って1時間半
ミキモト真珠島が完全に頭から抜け落ちた状態で、1時間10分ほど掛けて水族館を回りきり、折角だからとミキモト真珠島に移ってざーっと中を見て、水族館脇の真珠販売エリアを物色して1時間半を終えた。

今回の制限時間は17時30分までにシャトル水上バス乗り場に戻ればよい
現在時刻から逆算しても2時間ちょっとある。
またミキモト真珠島に行くメンバーでも無いからほぼ2時間まるまる使っても大丈夫ということになる。
これだけ時間があれば、一説には国内最高峰の種類を飼育しているというこの水族館もじっくり回ることが出来る計算だ!

甘かった!

子供舐めてた!
この辺は子供の居ないおいらの大人ベースの考え方ではダメだ。
ものすごいインパクトのある動物を見てしまうと完全に足が止まる。
通路途中の土産物、記念グッズ販売機でも足が止まる!
さらには迷子!
ふと気がつくと姿が見えない!
こりゃーお父さん方は大変だ!

で、おいらとしては取りあえずカメラはこの日の為に用意した“EF50mm F1.8 II (AA)”一本に絞って追いかけながら写真を撮る。
ていうか買っちゃったよ! EF50mm F1.8 II”!!
さんざん EF50mm F1.4 USM か!? EF50mm F1.2L USM か!
はたまた COSINA Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE か?!
とか50mmレンズで悩んでいたけど結局は EF50mm F1.8 II を買ってしまった。

まず F1.2L は先行者の評価から価格ほどの画質が良くないとか?
F1.4 は噂系サイトで新しいのが出るのでは?!って噂が!
Planar については50mmの明るいレンズを用意する理由として動き回る魚の撮影であることから、MFオンリーなので却下。
となると“間に合わせ”的にも他に選択肢が無かったと。

他に鳥羽水族館に持ち込んだレンズは先月購入した TAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 Di VC LD A20E (AA) の1本。
去年能登島水族館で見たイルカショーでは200mmだとちょっと足りない感があった。
そんな訳でイルカショーの為に! と思っての準備だったんだけど、入館してすぐにイルカショーが無い事を知る! (ダメジャン
結局水族館内ではF1.8の明るい50mm一本に全てを託す!

そして……

10050213

ダメじゃん!
水族館に入ってすぐの大水槽。
激しく動く魚自体の被写体ぶれを防ぐべく、マニュアルモード撮影での1枚なんだけど、F1.8 の明るさを完璧に舐めていた!
ファインダー内のインジケータは明かに光量オーバーを指摘しているけど、「暗い室内でいくらなんでもそんなわけないだろ!」と、生意気にも機械を信じなかった結果がこれだ!
ISO500シャッタースピード1/160秒なんだから疑っても仕方ないんじゃなかろうか?!

今度は機械をしっかりと信じてもう一枚。

10050214

ISO100シャッタースピード1/250秒を達成!
そしてF1.8の威力を知る!
こ、これが丸ボケか!?
F1.8の明るいレンズは他に“EF28mm F1.8 USM (AA)”も持っているけど、これほどの狭ピント世界を味わったのは初めてだ。
F1.2とか言ってないでもっと早くに手にしていればな~とここで後悔。

場所を移してさらに暗い場所。
ここでは流石に厳しいだろうとレンズを向けるも……

10050215

ISO100SS1/30秒を記録!
手ぶれ抑制SSである1/50を切っていながらギリギリでぶれを抑えている。

駄菓子菓子!

魚に紛れて人間の姿が……
Σ( ̄□ ̄; ハッ!
もしかしてPLフィルター使っていれば写り込みを軽減出来てたんじゃなかろうか?
今回はPLフィルターはもちろん、ND8フィルタークロスフィルターを持ってきている。
で、PLフィルターは……

車だ!

あちゃー…… (ー’`ー;)

カメラに関してはまだまだまだまだ修行がたらんな。
気を取り直してどんどん撮ることにする。

10050216

古代魚のブースだっただろうか?
ここは全体的にかなり光量を抑えられていてカメラにはかなり厳しい。
でも展示されている生物はどれもなんとも言えない雰囲気を出している。

ふと時計を見ると信じられない事に15時50分。
何が信じられないかといえば、入館からここまで、わずか2ゾーンの見学で30分以上経過してるということだ!
今日は16時からセイウチショーが行われる事を入館時にチェック済み。
そろそろ行かないと間に合わない。

ここでいらん知識が邪魔をした!
実はおいらは社員旅行の時にショーを見ている。
その時はゾーンAでショーが開催されていた。
で、入館した場所はゾーンDの真横
と順に巡っていけばいつのまにやらゾーンAに入るというコースを取ったつもりだった。

しかしショーがある割には人が少ない。
むしろゾーンAから人が出てくる!
何故だ?!

ゾーンAの前でショーのスケジュールを確認すると……
“セイウチショー ゾーンL”
L?!
Lってどこだ!?
位置を知っていたからパンフレットを貰って来なかった……
急いで案内図を探して場所を確認。

ゾーンLは正反対の位置にあった……

ぶっちゃけおいら的にはショーを見る、見ないはどちらでもよかった。
というわけで父ちゃん’sの判断を仰ぐと、“ショーに行こう!” と。

そういうことになった。

屋外のゾーンLに到達すると……
人! 人! 人!
ショーを見れる場所がまったく無い程人だらけ!
ゾーンAは観客席が階段状になっているから外側からでも十分ショーを見ることが出来るけど、ゾーンLはショーのエリアと観客席が完全にフラットで、最外周からでは何も見ることが出来ない。
こりゃー、お子様’sには楽しませてやれそうにないなぁ……
とか思ったけど、そこはさすが父ちゃん’s
お子様’sを肩車してなんとかお子様’sはセイウチショーを楽しむことが出来たようだ。
飼育員の関西弁による軽妙なトークで進行するショーは、聞いているだけでもなんとなく楽しい。
楽しいだけに時間もあっという間に経過する。
16時からおよそ20分。
セイウチショーが終了した。

ショー終了後はゾーンLを軽く散策。
ここはペンギンだのペリカンだのカワウソだのといった水の周りに棲む動物が飼育されている。

10050217

やはり50mmレンズは良いな!
極薄のピント範囲でボケ味が楽しい!
そしてペンギンが意外と鋭い表情をしている事に現像しながら気付く。
羽毛が濡れてペタっとしてしまってるのも有るのかも。

ゾーンLから再び館内に戻り、ゾーンHジュゴンゾーンIクリオネイルカ特別展示室オオグソクムシタツノオトシゴを見る。

10050218

これ、4年前にも居たのかな?
社員旅行に行ったときの写真には残っていない。
結構インパクトあるから見たら撮ってると思うんだけどね。
でもF1.8ISO800だから、当時F4レンズで挑んでいただけにISOの実用限界を超えていて撮らなかったのかもしれない。

この時点で時刻はもう16時50分
まだ半分も回っていないけど移動時間も考えればそろそろ危険な時間だ。
最後にゾーンH横のおみやげ売り場をかすめつつ、ゾーンG爬虫類コーナーを流して館外に。
見てないゾーンが半分以上残った状態での退館。
いろいろな見積もりが甘かった!

時刻は17時10分
最終のシャトル水上バスの出発が17時30分だから十分の時間がある。
いくつか並ぶ真珠販売店の適当な店で、ザキ氏は娘の。
yamagw師は奥方のプレゼントを買う。
特に買って行く宛の無いおいらは、その間を利用してここまで付けっぱなしだった EF50mm F1.8 II を外して TAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 Di VC LD A20E にチェンジ。
船の上から船を撮る準備は万端だ!

それにしてもこの場所。
前回来たときも気になったんだけど……

10050219

奥に見える2つの建物は廃墟なんだろか?!
特に奥側の建物はガラス割れてるし、カーテンぼろぼろだし。
とりあえずネットで調べてみると手前はホテルの駐車場らしい。
奥の方はちょっと解らないけど、鳥羽のカテゴリだけで廃墟特集してるようなHPでも情報は得られず。
ということは廃墟では無いってことか。
場所が場所だけに、もう少し外観を……
表向き思うも、月が照らす夜とかに外観を撮ってみたいとか思ってしまうのはカメラ好きの性だろうか……

待つ事10分。
2親子の買い物が終わった。
船着き場はこの場所から歩いて1分も掛からない。
およそ5分間隔くらいだろうからやや余裕を持った到着かな?
なんて思っていれば見た目の乗船率120%くらいのシャトル水上バスが待っている。
ゆっくり座って行きたいし、1本待つ事にした。
で、1本見送ったその後に来た船は……
「臨時駐車場への最終便となります~」

なにぃ!?

余裕かと思ったらギリギリだった!
最終便という事は結構乗船率高いんだろうなぁ……
とか思ったら、見た目で50%もあるかどうか。
みなさんもっともっと余裕をもった行動をしてるようですなー。 ( ´-`)

道行く人が乗船する気配を見せなくなった所で出港。
往きは EF50mm F1.8 II を付けっぱなしで、寄り切れなくて涙したけど帰りは300mmまでのズームだ!

10050220

流石海岸。
潮風の影響なのか設備が錆だらけながら、係留されている船の様子から見ると廃墟ではない。
諏訪湖の周りにも遙かに小規模ながらいくつかの船舶が停泊しているものの、ここまで激しく設備が錆びたりはしていない。
錆止めを塗っても塗っても追っつかないんだろうなぁ~。

それにしても海の設備はスケール感がなんかおかしくなる。
一体どこでどうすればこれだけ巨大な物が造れるのか?!
こういった巨大な物を見ると海に来たなぁ~と感じますな。
都会のビル群も間違いなく巨大なんだけど、やはり海に浮いているとか、そういった光景がそう感じさせるのかもしれんね。

個人的にやたらとテンションの上がる船の移動はあっという間に終ってしまった!


コメント