墓参りと蕎麦

ギシギシバッキバキ!
目が覚めると全身に激痛が走る!
昨日……、
 歩きとはいえ、たった2ホール。
体力的にはまだまだ大丈夫。
これなら翌日全身筋肉痛でのたうち回る事は無いかも?

なんて言っておきながら案の定すぎだろコレ!
こりゃ3ホール、4ホールと行ってたら起きれなかったに違いない……
まぁ、そんな痛みをこらえつつなんとか起床。

お彼岸ってこともあって、先祖の眠る駒ヶ根へ墓参りに行く。
天気は昨日に引き続いて「明るいのに濃紺とはこれいかに?」ってなくらいに清々しい青空。

11時ほぼジャストに到着。
親類一族それぞれお参りに来ているらしく周囲は結構賑やかなことになっていた。
掃除を軽く済ませ、線香を立ててお墓を後にしながら写真を一枚。

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ほんっとーに雲一つ無い。
なんだろね? この鮮やかさは……

墓参りが終わると決まって親父が幼少時代過ごしていた家の跡地に向かう。
数年前まで家があったけど、現在では管理も出来ないこともあって更地に。

更地に立ってぼーっと景色を眺める親父は一体なにを想っているのやら?
まぁ、詩的に書こうとしたところで現実は土地の手入れの構想(草ぼーぼーだとご近所さんのクレームも?!)喫煙タイムでロマンの欠片も無いわけだが!

でまぁ、そんなロマンの欠片も無い場所へは普段付いていく事も無いんだけど、今日は珍しくその更地に向かってみた。
雑草の中にやたら鮮やかに咲く彼岸花に目が行ったからなんだけども。

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草に覆われたその場所には敷地を分断する様に幅20cmほどの水路が敷かれ、彼岸花はその向こう側の際に咲いている。
なんつーか……
この狭い空間に此岸と彼岸の三途の川を表現しているってことなのか! (チガイマス)

墓参りが終わり、土地の見回りも終えると時刻は11時30分頃。
昼飯にはちょっと早いが、墓参り恒例の飯処はこの時間でもちょっと危険だ。

と、いうわけで、駒ヶ根高原方面に向けて車を進める。
割と有名らしい“光善寺”へ向かう分かれ道を見送りつつさらに前進。

ゴールデンウィークの時に昼食とも夕食とも言えないタイミングで食事を摂った“明治亭”を見送りつつもっと前進。

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すると、うっかりしてると見落としそうになる看板が見えてくる。
(駐車場が狭く、看板の前に車が停まってる事が割と多いから尚更見落としやすい!)

ようやく目的地の蕎麦屋に到着だ。

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店構えは古風な感じだけど、外見だけ古いわけじゃなくて中身も結構年季が入ったある意味本物の古さ。
店名が無くてあたふたするも、緑ののれんの端に小さく“駒草屋”と書いてありそれが店名。

大きな地図で見る

この店に訪れるようになったのはいつ頃だろうか?
伯父の小学生だか中学生だかの頃の先生が始めたんだか勤めたんだかって事が親父達のキッカケなんだと思う。
となるとおいら的には物心ついた頃にはすでに来ていたんだろうけど、この店に“気付いた”のは割と最近だったりする。
関西・関東に住んでいた10年近くはなかなか墓参りの行事に参加することがなくて、この店に入る機会が全く無かった。
しかし諏訪に戻って以来、墓参りはほぼ外せない行事となり、自然とこの“駒草屋”に入る機会も訪れるようになったと。

信州に住んでいるからなのか、関西、関東に住んでいた時は「信州の蕎麦はうまいんだろ?」なんて聞かれたりもした。
が、ぶっちゃけピンと来る蕎麦屋は思いつかなかった。

で、「どこで食べても蕎麦は蕎麦」ってな頭でこの駒草屋に入り、出てきた蕎麦を食べた時……
 夏にも関わらず頭にキーンと来る冷たさ!
見た事無いくらいの細さ!
そして細いくせにとんでも無いコシ!
おまけに苦みの少ない蕎麦!

いくつものインパクトが重なって一気に虜になった!

それ以来駒ヶ根への墓参りの度に駒草屋に寄っている。

しかしこの駒草屋、上で“この時間でもちょっと危険”“この店に入る機会が全く無かった”と書いた通りちょっと特殊な事情?がある。
蕎麦や五平餅が無くなると不定期で店を閉めちゃったりする!
五平餅は上の写真の通りこの日はすでに販売終了。
といってもこの写真のタイムスタンプを見ると12時05分
昼のかき入れ時じゃんよ!
そして蕎麦。
平日に来たりすると、運が悪ければ12時前には売り切れる。

じゃ今日は……?


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間に合った♪ (・∀・)
しかも2枚!
ここの蕎麦は細すぎて伸びてしまうのを警戒してか同時に出してはくれない。(ちゃんとそういう説明はしてくれる)
連休でない日曜日に食べに来た時、1枚目を食べているときに後から来たお客さんに対して「すみません、今日は蕎麦終わりました」ってお断りしてる光景を何度か見てきた。
その横で2枚目の蕎麦が出てくるわけだからその時の気まずさったら無いけど、今日は日曜日だけあって蕎麦も結構用意されているらしい。
しかも一番奥の席に座れてじっくり味わう事が出来た。

それにしてもこの細さは一体なんだろう?
信州内の他の蕎麦屋でここまでの細さは見た事がない。
しかも細いのに下手な蕎麦よりもずっとコシが強い。

まぁ、蕎麦の写真だけじゃわかりにくいから、どこにでもある爪楊枝を置いてみた。

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太さは爪楊枝の2/3くらいだろうか?
かなり細い蕎麦だと思うんだけどどうだろう?

ここの蕎麦には山盛りの山葵が付いてくる。
変に水っぽくもないから恐らくこの場で摺り下ろされた物だと思うけど、なにしろ量が尋常じゃない。
「出されたものは全部喰う!」の勢いでコレも全て使い切りたかったんだけども……

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無理だから!
辛さも強烈で、半分使うので精一杯だった……
2枚分だからその分量も多く盛られてるとは思うけど、それにしたってサービス満点すぎだ。

天気の良いうちに墓参りが出来、蕎麦も堪能出来てこの日のスケジュールを消化。
午後からはどんどん雲行きが怪しくなり、夕方には雨も降り始めたからタイミングは本当に良かったかもしれんですな。

で、上でも書いた通り、蕎麦と言われても頭に浮かぶ蕎麦屋は無かった。
でも今は幸い2件も浮かぶ!

ひとつは今回の“駒草屋”
ただ、諏訪からちょっと食べに行く……には距離がありすぎる。
もう一件は自宅からほど近い“とんねるや”
こちらの蕎麦は駒草屋ほど細くは無いけど、やはり強烈なコシとおいらのお子様味覚が喜ぶ苦みを殆ど感じない蕎麦がたまらない。

関東から諏訪に戻って電話回線を復帰させたとき、たまたま元蕎麦屋の電話番号を取ってしまい、極稀に蕎麦屋と思って電話を掛けられる事がある
で、何人かは「すみません、店閉めたの知らなくて……、ところで他にお薦めの蕎麦屋知りません?」なんて会話に発展することがあった。
それまでは無難にチェーン展開している大手の蕎麦屋を紹介してたんだけど、今なら紹介出来る店がある!

掛かってこい間違い(でもない)電話! Σ(゚Д゚)

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