ケータイでシャシン撮影3

F-01Bで写真を撮る -最終回-

になるはず……

F-01B4000×3000=120000001200万画素
画素だけで言えばEOS 5D 4368×2912=127196161280万画素が近い。

まぁ、カメラ機能だけで数十万の機械と比べる事自体に無理があるし、専用機が携帯に追いつかれてしまってもどうなんだ!
っつー話だったりするけど、似た構図の写真を発見したから折角なんで比較する!

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昨日上げた最後の2枚に近い構図。

同じ様な場所を等倍で抜き出し。

まずはEOS 5D
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そしてF-01B
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時間帯が違い過ぎるから、EOS 5Dのデータを無理矢理持ち上げてみる。

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かなり持ち上げたけど手前の“Tokai”の看板とかしっかり認識出来るほど。

で、昨日上げた最後の1枚との比較。
時間的にはこちらとの比較が正解なんだけど、見えているモノの関係で2枚との比較。

で、右端のタワーの柵の部分を比較。

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もう全く別物である。
まぁ、これはそもそも比べる方が間違いではある。

ただまぁ、ほぼ同じ12MEGA PIXELSとしての比較と考えれば参考にはなるかも。

で、お次はこれまた似たような構図が見つかってラッキーてなわけで、OLYMPUS CAMEDIA C-4040ZOOM で撮った画像との比較。
このカメラは400万画素のカメラで、画素数で言えばF-01Bの1/3の解像度しか無いことになる。
さらに発売が2001年の8月発売ということで、デジタルカメラとしてはそろそろ骨董品の部類ではなかろうか?

このカメラ、なかなか良い絵を出してくれるから今でもすぐに電源を入れられるような状態になっている。
とはいえ、使用メディアがスマートメディア(スマメ)で、さらにOLYMPUS純正スマメでなければ一部の機能が使えない上に、最近は認識障害も出始めていよいよ限界が見えてきた。
スマメじゃなくて、コンパクトフラッシュを採用してくれていればまだまだ現役の道も残っていたんだろうけど、フィルム(スマメ)が使えないんじゃどーしよーもない。
加えて起動の遅さ、書き込み速度の遅さ、電池の持ちの悪さもあるから文字通り“飾り”となる日も近い。

それにしても……
今現在も主流のカードでなくて、XDカードとか使い続けるからこそ購入には至れないんだけど、「コンデジを買うなら?!」と聞かれれば比較してみたいナンバーワンのメーカーだ。

閑話休題。
そんなC-4040ZOOMで撮った絵がこちら。

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画素数が違い過ぎて等倍抜き出しした場合の比較は難しいけど、等倍抜き出しはこちら。

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鉄塔の鉄柵部分は収差でにじんでるけど、境界がぐだぐだになる程ではないかな。
街並の方も解像度の関係で看板なんかを読み取るのは難しいけど、境界がぐだぐだになって何がなんだか解らないような絵にはなってないかなと。

次の比較対象はまたまたコンデジ。
NIKON COOLPIX885である。
上のC-4040ZOOMとほぼ同時期の発売で、こちらは画素数がさらに落ちておよそ300万画素
つまり、F-01B“4ピクセルを1ピクセル扱いの300万画素機”と捉えた場合に近い解像度を持ったコンデジとなる。

ちなみにこのカメラは使用メディアこそコンパクトフラッシュだったけど、バッテリーが専用充電池で、“使いたいときに使えない”事から、新しいカメラを購入してからは登場回数もめっきり減ってしまった。

そんな訳でさすがに同じ様な構図の写真は見つからなかったけど、F-01B「だめだこりゃ」としてしまった暗いシーンの画像が残っていた。

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そして等倍抜き出しはこちら。

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高感度ノイズっぽい赤色のノイズは結構みえるけど、やはりディテールの大きな崩れは無い。

とまぁ、ここまで携帯電話である“F-01B”と、カメラ専用機であるデジタルカメラと比較をしてみた。
とはいえやはり相手は専用機。
負けて貰っては困るがそろそろ300万画素400万画素のカメラが出てから10年が経とうしてる所。
せめて300万画素クラスの画質“追い越さない”までも、“肉薄する”くらいまでは行かないもんですかねー。

と、言うわけで、ここからはさらに比較を進めて同じ携帯電話との比較をしてみる。
まずは3世代ほど前のP905iと比べてみた。

が、P905i500万画素ってところが購入の決め手の一つだったはずなんだけど、撮った写真があまりに少ない!
“比較的暗くてフラッシュなんかが無いと撮影が厳しいような室内”という割と条件の悪い環境下での1枚で見てみる。

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雑貨屋でみつけた“ねこちぐら”なるもの?
シャッタースピードは1/45と、手ぶれが出にくいと言われる“1/焦点距離”を恐らく満たしているから、普通のカメラでの撮影であれば問題なさそうだけど、手にしているのはホールドしにくい携帯電話である。

結構ぶれている!

けれどこれしかない物は仕方がない。
これで等倍抜き出しをしてみる。

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やはり輪郭なんかは潰れ気味だけど、昨日の記事の一枚目の写真の3MEGA PIXELS相当の写真に近い結果ではなかろうか?

で、F-01Bみたいに4ピクセル一纏めにすると、P905iの場合は125万画素相当まで落ちてしまうから300万画素相当にリサイズして抜き出し。

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ザワザワ感がかなり収まった。
このくらいの画質なら携帯である事を考えれば結構満足出来る。

そして最後にSH900iの画像を引っ張り出す!
905のさらに5世代も前の携帯だ。
解像度も200万画素だ。
この頃の携帯に搭載されるカメラは、センサーのサイズの関係で200万画素が限界とかなんとか言われてた気がする。
F-01Bが存在する現在からすれば、その限界から6倍もの画素数ということになる。
テクノロジーの進化は恐ろしいものですな!

まずは日中だけど明暗差の激しいシーン。

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これはどこだ……
多分秋葉原に建設中だった頃のUDXだろうか?

とりあえず等倍で抜き出してみる。

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敢えて暗部を抜き出してみたけど、ザワザワ感はあるものの、ディテールはかなり残っている。

次はかなり厳しい夜景のシーンだ!

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アップロード用のリサイズデータでみても解るほどにノイジーだ。

無茶と解りつつも等倍で抜き出す。

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ノイズは半端無いけどディテールはかなり残っている。

SH900iを使っていた頃は、“マイカメラ”という物は持っていなくて、自由に撮りまくるといえばSH900iを使っていた。
そのおかげでP905iよりも遥に多くの画像が残っていた!
で、いろいろチェックしているとNIKON COOLPIX885で撮った写真によく似た構図の写真が見つかった。

それがコイツ。

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等倍で抜き出すとこんな感じ。

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このシーンより幾分条件がよさそうな昨日の下から2番目よりずっと綺麗じゃなかろうか?
リサイズしたデータをみれば、NIKON COOLPIX885にすら肉薄してるように見える。

とまぁ、そんなこんなでF-01Bの画像に対してカメラと携帯合わせて5台と比較してみた。
その中でも特に携帯で比較してみる。

機能  F-01B > P905i > SH900i
画素数  F-01B > P905i > SH900i
画質  SH900i > P905i > F-01B
(2010年2月 si-na調べ)

こんな感じだろうか?
機能や画素数は兎も角、画質はSH900iの方が高いと思うけどどんなもんじゃろ?
画質で言えばほぼ骨董品であるNIKON COOLPIX885よりも下だ。

とはいえ、携帯電話が主でカメラはおまけな訳だから、カメラ機能の性能面を追求しても仕方ない……んだけど。
おいら調べとはいえ、“画質  SH900i > P905i > F-01B”という結果をみると、無理して高画素化を求めず、多くても500万画素くらいで画質の方を追求していって欲しかったなぁと。
ソフト面でも“ISO” “シャッタースピード”あたりはそろそろ調整可能にして欲しいところだ。

それはそれとして、それでも折角携帯に備わってる機能なんだから使わにゃ損損!
となるところだけど、それは“F-01B以外”を買っていれば当てはまった話。

F-01Bにはいろいろ搭載されている機能の中に“防水機能”がある。
で、F-01Bから写真を取り出す方法は……

1・メールに添付する
2・防水パッキンを開閉してSDカードをひっこぬく
3・防水パッキンを開閉してUSBケーブルをさす

1はありえん! パケ死出来る!
2は一度電源を切ることになるし、パッキンの劣化を促進してしまう。

現実的なのは3。
しかしここにも防水機能のためのパッキンが存在する。
この防水機能についてはdocomoショップでもあまり頻繁な開閉はしない方が良いと説明を受ける。
因みに音楽データはアルバムを買う度に追加するという事はなく、今入ってる数百曲で1年以上はそのままでは無いかと思う。
でも写真データは、良い写真はプリントしたいって考えのおいら的に1年以上入れっぱなしというのはアリエナイ。

そもそも防水機能が搭載されてる上にある程度カメラ機能もうたっている訳だから、接続端子を露出しないで転送出来る仕組みが欲しかったですな。
携帯電話もPCとの連携してなんぼって機能が結構ある(PDF、EXELなんかの展開やWMAの転送などなど)から、“EYE-FI”みたいな機能は標準搭載にして欲しい所。

防水性を殺していく可能性を考慮しながらコンデジより遥に劣る内蔵カメラを使うより、ケータイの携帯性を殺して別途小型のコンデジを持ち歩いてでも納得出来る絵を得られるなら後者を選びたいかなぁ。

と、いうわけで。

結論: だめだこりゃ (日常利用には厳しいぞ)  と。

それにしても惜しいな。
実は昨日アップしたF-01Bで撮影した写真には、GPSの位置情報を消さずに残してある。
SH900iで撮ったUDXとおぼしき建造中の建物とか位置情報が残っていればすぐになんだか判明したはず。

と、そんな思いを何度かしたこともあって、SONY GPS-CS1KSPが発売されたときは飛びついた。
でも、感度が結構悪い上に、電源入れてからの測位までの時間が下手すると5分以上かかり、撮影リズムも激しく崩れ、気がつけばGPS-CS1Kを持ち歩くこともなくなった。
その後、デジカメ自体にGPSを搭載するカメラもちらちら出てたけど、電源を入れてから測位を開始するという部分は変わらないのかその後は続かず。
最近はまたちらほらGPS搭載カメラが出始めたけど、電源投入後の測位スピードはどうなんだろう?

その点携帯電話のカメラは、機能をONにしておけばある意味常に測位している状態になる。
今回F-01Bで撮影したときも、特に測位を意識すること無く撮影出来た。
意識してないだけに、位置があっているのか?!
という問題は無くもないが(^^;

カメラ専用機には真似出来ない強烈なアドバンテージがあるだけになんとも惜しい!

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