しぃーきゅーしぃーきゅー

今回の地震で通信網がかなり麻痺してるらしい。
現地はそもそものラインが寸断されていて全く繋がらない状態。
ラインは繋がっていても、通信の集中で携帯電話はもちろん、固定電話もほとんど繋がらない状態だとか。

ふと阪神・淡路大震災の時の事を思い出す。
寝ている所を起こされるほどの衝撃を受け、こりゃー“俺は無事だよ!という意味ではなく、今の地震すごかった!そっちはどう?という意味で”興奮を伝えなきゃいかんだろ!
と、時間を全く気にせずに実家に電話を掛けた。
普通なら寝てる時間だったこともあって、コール時間が長かったものの電話は普通に繋がった。
しかし思いっきり寝てたらしく反応がぱっとしない。
とりあえず「すっげーんだよ!」的な事が伝えられて満足して電話を切った。

その後時間が進み、日本中が目覚め始め、TVのニュースで関西の状況が徐々に伝わり始めた頃から実家の方がパニックに陥った
“明け方息子から電話があった地震がなんかとんでも無い事になっている!”
こうなると朝電話があったとはいえ改めて無事か確認しないと気が済まないらしい。
しかし繋がらない!
何度ダイヤルしてもコールしなかった……らしい。
電話が繋がらない様な状況に陥ってるのか?!
パニックにならないはずがなかった。

そんな事になってるとは露とも知らず、隣に住んでいる幼なじみと共に「やべぇ! 電車止まってる!」 「こりゃー学校無いな!」 「自転車でそこら回ってくる」 「とりあえず飯くうわ」とか脳天気に話ながらだらだら過ごしていた。
電話はといえば、こちらから掛けようとも思わなかったから“繋がらない状態”だったことには気付きもしなかった。
夕方になってようやく実家からの電話が繋がった。
電話以外に連絡する手段も無いし、危うく長野から車で飛んでくるところだったらしい。

まぁ、現代並のインフラがその当時有ったとしても、結局携帯網も麻痺してただろうし、まさかイリジウムなんて携帯を手にしているとも思えないから事態は大きく変わってなかったかもしれない。
となると今後発生する確率が高いとされる東海沖地震が発生したら、諏訪でも震度6近くになると予想されてるだけに、被害があっても通信網だけは無事なんて事を考えるのは無理だ。
諏訪は回りを山に囲まれてるから道路が数本寸断されるだけであっさり陸の孤島と化す。

と、そこで行き着いたのは無線。
ハンディー機でも半径十数キロ~数十キロが送受信の範囲になる。
利用者が減ってるとはいえ、そこまで届けば何かしら伝える事が出来ると思う。
出先でトラブルに巻き込まれるなら兎も角、自宅ならば備えあれば憂いなしだ!
(流石に持ち歩くのはちょっとヘビーだ……)

そうと来たら早速調べ……るまでもなく2台ほど持ってたりする。
1台はKENWOOD430MHz帯無線機TH-F48
当時は1台二役なデュアルバンダー機、日本マランツC520が欲しかったんだけど、いいタイミングでKENWOODからTH-78という機種が登場。
しかしどちらの機種も、本体だけなら兎も角オプションも絡めると予算を遙かにオーバーしてたことで断念。
そんなわけで当時の仲間内で最も使われていた430MHz帯TH-F48を購入。
さらに無線仲間の一人から144MHz帯日本マランツ C150を格安で譲って貰ってメジャーバンド2波を確保。
とまぁ、そんな経緯で一応2台の無線機がある。

はずなんだけど……
さすがに20年近く経ってるだけあってバッテリーはすでに死亡
通電はしていないものの、あの当時の無線機に使われていたコンデンサーは評判が悪く、本体が無傷とも言いにくい状況だ。

ならば現代の無線機でも覗いてみるか!

そういうことになる。
記憶を辿って当時の事を思い出す。
確か無線機には、

 ・STANDARD (日本マランツ)

 ・KENWOOD

 ・YAESU

 ・icom

 ・ALINCO

あたりのメーカーが一般的だっただろうか?
これに当時の個人的なイメージを付けると……

・STANDARD の無線機は手に持った時に表面の微妙な凹凸が手に馴染み、全体的なフォルムも無骨過ぎずまさしく無線機な感じで当時は最も欲しいと思ったブランド。

・KENWOOD は他メーカーの無線機のデザインが直線的なのに対して、ボディは丸みを帯び、液晶の窓も楕円で切り抜かれて素直に格好良いと思った。さらにはオプション類も充実していて多機能好きとしては落とせないブランド。

・YAESU は当時のデザインはやたら直線的で、パネルもアクリルで全体を覆ってしまい、妙に光が反射してちょっとチャチな印象だった。ボタン類も半透明素材で暗闇の中での操作性は抜群なんだけど、光の下で見てしまうとそれが返って安っぽく見えてしまって当時としては印象は余り良くなかった。

・icom の無線機はシンプル&スマートな印象で、それ故STANDARD、KENWOODと比べるとやや機能的に弱かった印象。

・ALINCO は脚立だのなんだのの印象が強すぎて無線機は全くピンと来なかった。

一部愛用者から非難されそうな表現が混じってる気がしないでもないけど、当時もってたおいらの個人的な印象はだいたいこんな感じ。

当時無線機を買った時は、STANDARDKENWOODの2ブランドでひたすら悩み、最終的には当時取り入れられ始めたちょっとしたお遊び機能(KENWOOD機同士でないと無意味だった為に一度も使えず)の差でKENWOODに転んだ。
というわけで、まずは当時のアコガレ STANDARDの情報を探る。
と、思ったらまさかの事態に直面する!
なんか無線から離れてる間にSTANDARDYAESU(を?)吸収されてた……
そしてブランド名は Vertex Standard

一応STANDARDの名前は残っていた模様。
気になるデザインはといえば、ボディはSTANDARDボタン類はYAESUなイメージ (特にVX-6)。
これなら……ありですな。

そして狙うならやっぱりデュアルバンドだよな~ とか思ったらまさかの50MHzを含むトリプルバンド!?
あの当時は144MHz帯+430MHz帯+1200MHz帯な3バンド機はあったけど、現代は50MHzですか……
1200MHzを搭載するより遙かに実用的ですなぁ。
あの当時もシングルバンドでは50MHzがあったような気がするけど、デュアルは無かった気がする。
小型化の技術が進んだというものですかね。
そのトリプルバンドVX-8Dに目を向ける。
 ・FM/AMラジオ放送
 ・Bluetooth
 ・GPS
 ・504kHz~999.9900MHzまでのワイドバンド受信

なんかもう電波に関してはなんでも来い! な感じになってますな。
さらにデュアルバンド機ながらVX-8Gの方に至っては、さらにパケット通信携帯電話ではあたりまえなバイブレータ機能までも搭載。
GPSはVX-8Dと違って最初から内蔵!

惜しい! 実に惜しい!

この内蔵なあたりとパケット、バイブレータあたりがVX-8Dに搭載されてれば完璧なのに……
まぁ、この辺のオプション類はKENWOODの方が得意に違い無い。
液晶もカラーだったりしたりして?!

というわけでKENWOOD機をチェック。
しかしトリプルバンド機の姿はみえず。
まぁ、デュアルでもいいからとりあえず上位機となると……、TH-D72かな?

GPS・パケット通信・AM/FMラジオ とかこの辺はわりと当たり前なんだろうか?
しかしBluetooth (ケーブルが煩わしいからわりと必須)無い

となるとやはりSTANDARD一択か!
それもVX-8D!

そんなわけで“もし揃えるならば”てな気持ちでセレクト。

 ・VX-8D 61,800円

 ・GPSユニット 9,800円

 ・GPSアダプタ 4,200円

 ・マイク 5,900円

 ・電池ケース 3,000円

 ・Bluetoothユニット 10,800円

 ・ソフトケース 1,900円

 ・合計 97,400円

本体価格6万……
やってた頃からすでに10年以上経過。
なにかしら安くなってると思えば需要が少ないせいか価格は割と強気……

手持ちの機械で我慢するわ! (ノД`)

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