さらに使い易く

防寒具、三脚と改造購入からすでに1ヶ月が経過。
使用回数も増えて少しは慣れてきたかなと。

しかし書き終わった後に気付いたけど最終的には
「新たな問題点の洗い出し」の続きと思わせて「三脚コレクション2009の2」の補足っぽい流れになっている不思議。

まずは防寒具
KENKOデジタルプロテクターカバー2の使い勝手だ。
過去の記事で出てきた新たな問題点。

問題点1:マジックテープの形状から脱着がめんどい

問題点2:厚みがあり、90度に傾けられない

なんとかこいつを克服することに成功。
今ではわりと快適な状態に!

まー、そもそもはGeo Carmagne E645L の雲台、PHD-61Q の大きめなクイックシューを覆うのには、デジタルプロテクターカバー2のマジックテープではちょっと使い勝手がよろしくない。
そういうことだった。

10011801 というわけでのばして見たъ( ゚ー^)

PHD-61QQHD-61 をのっけて接合部をコンパクトにするという解りやすく無駄の多いちょっと贅沢な解決法だ!
クイックシューが使えなくなるという点は、大抵の場合が暗い場所での設置になる為結構なマイナスポイントとなるけれど、使用レンズを固定し、家で準備する段階でデジタルプロテクターカバー2も被せてしまえばあとはクイックシューを雲台に固定するだけとなって設置はかなり容易になった。

以前までは、クイックシューだけ覆っても仕方がなく雲台も込みで覆う必要があったため、現場でほぼ完全にデジタルプロテクターカバー2のマジックテープを開く事になり、設置も結構手間取ったりもしたんだけど、まずはそこの部分が解消されたかな。

ただ、PHD-61Q のクイックシューに接続したQHD-61 をあらかじめカメラに接続し、さらにデジタルプロテクターカバー2を覆わせた状態での持ち運びとなるため、カメラバッグの容量不足は完全に限界突破といった状況に……
やっぱデカイバッグがそろそろ必要だ。

10011802 実際に設置してみるとこんな感じ。
外形が不定形な為に、なんとなくフクロウがとまってるようにも見える( ´-`)
本体が二回りほど大きくなる為、大柄の三脚とのバランスも悪く無い。

ただ、もともとの雲台の高さから、QHD-61 の高さ分(約10cmくらいか?)延長されてる関係で、重量バランスが激しく変化している。
パンは兎も角、チルトロール時は普段以上の力を必要として、ロックをゆるめるとそれぞれの方向に一気に傾くから注意が必要だ!
特にロール時は、縦位置にするときにカメラをほぼ限界まで傾ける事になり、この状態から元に戻すときは、カメラそのものを持って調整した方が安全な気がする。

10011803

ちなみに間にかませたQHD-61 はこんな感じでレバーもしっかり露出していて、QHD-61 としての操作も十分可能。



QHD-61 としての操作も十分可能!

ということで思わぬ収穫を得た!
Geo Carmagne E645L の……というか、標準装備のPHD-61Q の問題というべきか。
10011804 パンハンドルエレベータにひっかかり、仰角が足らなくて、主に星を撮る時なんかでものすごく不便に感じていた。
その辺についてはこの下のULTRA LUXi F(ULTRA LUXi L) も同じ傾向で、仰角はどうしても狭くなる傾向にあるんですかねー?

10011805 それでもどうしても真上に向けたい時は、雲台への取り付けを前後逆にするというちょっとしたチカラワザで対応!
ただ、激しく操作性が犠牲になるのが難点だ!



いや、無理矢理過ぎるなこれ。
まぁ、QHD-61 をかませる方法を覚えるまではこのやり方でなんとかしてたんだけど、そもそもチルト・ロールはどれだけ動くんだ?!

そんなわけで、激しく無駄に気になったから調べてみた!
題してGeo Carmagne E645L ……PHD-61Q の可動範囲!

10011806 調べるもなにも、ただ角度を調べるだけのこと。
調べ方もひっじょーに適当。
PHD-61Q QHD-61 をくっつけ、その間に物差しを挟んで水平状態、それぞれの方向のMAX角度を撮った。

まずはチルト。
“エレベータを上げてない”状態での結果がコレダっ!

10011807

伏角は約92.53度で90度を超えてる。
カメラに水準器が内蔵されている場合は台上の小物撮影とか、とにかく垂直にアプローチしたい場合には全く問題がなさそうだ。

問題は仰角。
パンハンドルが三脚本体の土台部分に当たってしまい、たったの約31.1度しか傾かない!

当たっている場所が“三脚本体”ということもあって、エレベータを上げると割と解決する。

10011808

伏角は変わらず。
元々土台で引っかかってた訳じゃないから当然である。

で、仰角は約50.34度まで広がった!

エレベータを上げた状態ではあるけど、可動範囲はこうなった。

10011809

ハンドルの位置が3cmほどずれれば問題無いかもしれないけど、操作性を重視すればこれもまた仕方ないかなと。

で、次にロール。

10011810

こちらはチルトと違ってエレベータの状態による角度差は無い。
サイドパンハンドル(ベルボン名称)”は左右どちらにも取り付け可能で、ハンドルが付いてる側は約26.56度まで傾く。
穿いてない付いてない側は約92.29度と90度オーバーだから縦位置での撮影も全く問題無し。
この後のULTRA LUXi F(ULTRA LUXi L) はクイックシューのネジが締まり方向になるように倒さないと自重でどんどん下を向いてしまうけど、PHD-61Q のクイックシューは回転防止の爪があるからハンドルを左右どちらに付けても問題無い。

こちらもカメラを付けた状態で可動範囲を見てみる。

10011811

ロールは基本的に不自由は無し。

と、一通り調べた所で使い勝手を保ったままの仰角拡大の方法に気付く。
もう単純にPHD-61Q QHD-61 をくっつければ良いのだ!

10011812 例によって重心バランスが大きく変わり、気を抜いて操作をするとガクンと傾いて恐怖といえば恐怖。
でもまぁ、カメラをしっかり持って操作すれば問題ないかも?
ただ微調整をパンハンドルで行うのは難しいかもしれない。

で、使用感というと、3WAY雲台の上に自由雲台を乗せている為、自由雲台によって好きなように向きを調整し3WAY雲台で水平・垂直・傾き方向を個別に調整出来るため、重量バランスのズレを除けば“良い感じ”になった。
一応これで上方向は完全に360度死角は消えた!

今後は自由雲台をPHD-61Q のクイックシューと同じものが使えるQHD-61Q に替えて、デジタルプロテクターカバー2を使わない時の着脱を楽に出来れば良いんだけどね~。
雲台だけで定価1万超えてるからすぐには無理だけど……(T.T)


で、どうせ調べるならば・・・と、ULTRA LUXi F(ULTRA LUXi L) のというより標準装備のPHD-41Q の可動範囲なんかも一緒に調べてみた。

10011813

まずはチルト。
エレベータを下げた状態で仰角が約40.26度
伏角が約131.72度
これはお辞儀しすぎだ!
というか、定規がエレベータに引っかかってるからこの角度だけど、エレベータがなければもっと傾くということに……
ただ、仰角がやはりたらない。
せめて45度まで行ってくれればな……

という訳でこちらもエレベータを上げてみた。

10011814

伏角がエレベータが下がってる状態より狭まってるけど、これは定規をセットし直した影響ですかな。

10011815 んで、肝心の仰角は約50.23度となる。



あれ?
これはもうPHD-61Q と同じ角度と見ても良さそうですな!
因みにPHD-61Q と違ってPHD-41Q パンを固定出来ない。
チルトパンワンハンドルで行う為、PHD-61Q みたいに動きのある写真を撮ろうと思ったけど断念!
めんどくさかったとは口が裂けても言わない!

でまぁ、こちらもやはり真上をむける事が出来ないのが残念な所。
とはいえ、一応……

PHD-61Q と同じく、クイックシューを前後逆にセットして……

10011816

こうすればなんとかなるけれど、パンハンドルが向こう側に行ってしまう為に操作はものすごくやりにくい。
今回の自由雲台をくっつける方法に今まで気付かなかった為に、つい最近までこの方法で星空を撮っていた( ´-`)
因みにPHD-41Qのクイックシューは脱着部分が正方形で、前後逆だけでなく、90度単位で前後左右のどの方向にも取り付け可能!

お次はPHD-41Q のロール可動範囲であるー!

10011817

これもPHD-61Q と同じくハンドルを左右どちらでも付けられる構造になっている。
で、エレベータを下げた状態で且つハンドル側の回転角度が……約42.93度
PHD-61Q より大きく傾ける事が可能ぽい。
んで、ハンドルが付いてない方の角度は……、約77.8度?!
コンパクトな三脚に対して定規が長すぎる!
という事も一つはあるかもしれないけど、ネジが締まる側となる右へ傾ける場合、つまり左にハンドルを付け、カメラのグリップ側が右に来るような場合、三脚そのものにカメラボディの底面が当たってしまって、90度まで傾ける事ができない可能性が高い!

普段は軽い構成で且つ、ハンドルを右に付けていたせいかこうなる事態には気付かなかったなぁ~…
重いレンズ(EF70-200mm F4L USM)を使う場合、大抵エレベータを上げてる場面が多いから、左にハンドルを付けてても全く気付かなかった。

というわけで、エレベータを上げた状態の数値がこうだ!

10011818

ハンドルの付いてる側が約44.12度と、三脚本体のベース部分に引っかからない為ほんの少しだけ広くなった。
んでハンドルの付いてない側。
こちらも約91.44度と90度を超えて、縦位置ポジションに持って行ける角度に。

10011819 チルトと違ってロールは完全にロールオンリーの操作ができる。
となるとPHD-61Q と同じく動画を作れるはずではある。
なんていうか、チルトが静止画なんだからそこは表現の統一って話じゃんね!?
めんどくさかったとは口が裂けても言わない!


とりあえずデジタルプロテクターカバー2の脱着を解決!
とか思ってたのに気がつけばPHD-41Q PHD-61Q の紹介ぽい内容に変わっている不思議!

まぁ、“Geo Carmagne E645L”“ULTRA LUXi L”で辿り着かれる方が多いぽいから丁度いいかもしれん。

それにしても……
角度情報を得るため、各ポジションの写真からCADに持っていっての角度出しから記事の作成と、書き終わってみれば四日経過とか……
Impressとかの記事書いてる人は凄いっすね~

おいらにゃ記者は無理だっ!

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