ケータイでシャシン撮影2

10022001

前日分に続いてF-01Bシャシン撮影の巻だ!

20年以上・・・、いやもっと前か。
祖父がローマだかどこかに旅行へ行き、神殿の写真を撮ってきた。
それだけ前の話だから当然パノラマ機能を持ったカメラなんぞ無かった。
「でもなんとか全景をもって帰りたい」ってことで、適当な範囲で区切って10枚くらい撮り、プリントをつなぎ合わせて作った全景を土産として見せてくれた。

しかしそんなパノラマも今や携帯電話にすらほぼ標準で入っているようで、現代ではこの写真みたく簡単に撮る事が出来てしまう……
まぁ、「クオリティ的に納得するか?」と、聞かれればまず納得しないし、おいらがやるならまず間違いなくこの1枚みたいな“あからさまに解る接合部分”を見せないように自作するだろうなぁ。

でもお手軽に出来てしまうあたり、なんともスゴイ時代になったものですな!

と、言うわけで、いつもなら「EOS 5Dを片手に」の所を「F-01Bを胸ポケットに」いろいろ写真を撮ってみた。

F-01Bの撮影設定は基本的には殆どオートで、シャッタースピードはもちろん、ISOの決め撃ちなんかも出来ない。
絞りはそもそもそこまでの機構は入らないだろうから仕方ないかも。
一応明るさ調整として+-2の範囲で調整が可能。
なんだけど……、どこを測光してるのかイマイチ解らずその作用を感じにくい。

携帯にカメラが標準的に入るようになってからもう結構経つんじゃない?
本格的なカメラ機能を備えた携帯以外でもこの辺の微調整は標準搭載して欲しいところですなー

ま、オートしかないなら無いで良い写真が撮れるならそれでいいか!

撮りに出たのは午後2時頃。
空は雪が降るかどうかってくらいの曇天。
しかしまぁ曇天とはいえ日中だし、F2.8ISO100ならシャッタースピード 1/100以上は見込めるんじゃなかろうか?
だとすればホールドしにくい携帯でもブレは抑えられるかもしれない。

カメラの設定は、画像サイズを4000×3000
画質はファイン

小学生時代から今も変わらず架かっている歩道橋に登る。

10022002

なんか途中階段が崩れてたり補修とか全くしてないんじゃね?
ってなくらいの荒れようだ。
小学校のすぐ裏の歩道橋なだけにちったー補修した方が良いと思うんだけどねー。
でも被写体的には面白くて良い感じの歩道橋だ。
この構図が面白いかと言えば、返答に困ることうけあいなわけでもあるが!

それはともかく画質をみてみる。
ここのblogでは元々cocologの制限もあって大きいサイズのデータはアップしていない。
というわけで基本的には900×600のサイズでアップしているから、携帯の画像もそのフォーマットでアップ。
携帯の場合は比率が4:3なんで、800×600でのアップロード。
解像度的にはデジカメ的表記0.48MEGA PIXELSくらいの表記になるかね?

昨日のエントリの通り、4ピクセルを1ピクセル扱いにしたとしても300万画素=3MEGA PIXELSだからさらに1/10くらいまで落としたくらいの状態。
さすがにここまで削るとそんなに問題はなさそう。

全体は無理だけど、中央部を等倍で切り出してみる。

10022003

おお!

とろけるような綺麗なボケ!

では無い!

なんだろう……
ディテールが完全に潰れてる。
一昔前のコンデジで、ISOを400……、いや、800以上にすると出てくるような画像ですな。
歩道橋とそのはるか先に見える道路との境界も曖昧だ。

ぶれ・・・もありそうだけど、ぶれるほどの光量じゃないしなぁ……
シャッタースピードはなんぼじゃろ?

1/60.1秒

なぜだっ!?

予想してるよりかなり遅い。
でもまぁ、この画角ならよほどでなければぶれは無いかな?

それにしてもISOいくつだったんだ?

ISO:39

なんだそりゃ?!

普通のデジカメ基準の頭で考えれば、ISO100ならそのカメラの最上画質を得られる最適な感度てなイメージ(もちろんおいらの勝手な印象)なんだけど、携帯のカメラはそういう尺度で考えるのはNGだろうか?
なんにしてもISO100くらいならもっとシャッタースピード稼げるだろうに、その辺の自由が利かないのがオートの面倒なところですな。

まぁ、最初からこのサイズのカメラの12MEGA PIXELSには期待していない。
とりあえず3MEGA PIXELSくらいにリサイズしてみるとする。

10022004

とっちらかってた情報が適度にトリミングされてちょっとマシになったイメージ。
まぁ、L版くらいに印刷するなら1200万画素でも300万画素でも最終結果的には変わらなそうだけど、モニタなんかで映す場合はリサイズした方がよさげ。

因みに普段アップしてる写真はおいらの好みの味付けしてる場合がほとんど。
今回はF-01Bジツリキ(実力)がメインなんで基本的には成分無調整(リサイズ・トリミングは有り)でアップロード。

因みに成分調整するとこんな感じ。

10022005

モニタで見ることが主なんで、くっきりはっきり調がお好みでありんす。

次は小学校に続く裏道。
10022006

歩ける隙間がなさそうに見えるのは家が出来たからなのか、それともおいらがでかくなったからなのか?!

それは兎も角上の方の色被りというか、空の青が建物にも被っているのが気になる。
ブレも無さそうに見えるけど、そもそもの撮影設定がISO49シャッタースピードは1/20という珍妙な設定。
手ぶれ補正が一応利いてるって事かも。
ちなみにこっちは撮影モードを“風景”に切り換えての撮影。

10022007_2

例によってはっきり目に調整
さらに全体的に青っぽいところに赤系を加えて調整。
こんな感じとなりました……と。

10022008

川の上の方、石垣から生える草の部分を等倍で切り出し。
もはや何がなにやらわからん画像だ。

でもまぁ、ここまでの3枚(1番最初の画像含む)までで“結論: だめだこりゃ”とするにはちょっと評価がカラすぎる。

問題はこの先の写真から。

10022009

撮影時間は陽が長くなり始めた1月29日の17時。
光量的にも暗すぎず、コンデジで撮るにしてもかなり綺麗に撮れるタイミング。
季節柄空気も澄んでいて割とはっきり“富士山”が見えている。
広角で撮ってもなんとか納まる……はず。

撮った瞬間、携帯の画面に現れるプレビューはかなり綺麗に映っていた
「携帯もかなりやるなぁ」と感心。
でも画像を取り出してみるとこの結果だ。

ショックでけー!

そして等倍で抜き出し。
10022010

ディテール潰れ過ぎで、危うく富士山と空が同化してしまうところだ!

まぁ、等倍は仕方ない。

10022011

3MEGA PIXELS相当で抜き出し。
なんかもう、どうやってもなにがなんだかわからない。
blog用にリサイズした800×6000.48MEGA PIXELS相当でもディテールは崩れたままだ。
こうなると「コンデジの変わりに」と思うのもちょっと厳しい。
写真好き的には携帯サイズのコンデジを買って持ち歩いた方が良いとまで思ってしまう。

10022012

これは富士の上の方にある雲の左側。
ただのゴミのようになってしまっているが、こんな所にゴミが見えるわけがない。
恐らくは鳥だろうけどこうなってしまうとゴミ以外の何物にも見えない。

次に夕日方向を臨む。

10022013

夕日の光が山と雲の隙間から漏れ出してなかなかの光景だ。

しかし明暗差が激しすぎるのか、撮影された絵は何とも厳しい。
逆光でも綺麗に撮れる的な機能でも効いてるのか、街並は結構明るめに写ってはいるものの、階調は大惨事である。

10022014
等倍で抜き出した物がコレ。

10022015
3MEGA PIXELS相当で抜き出した物がコレ。

監視カメラなんかの映像だと思えば納得出来てしまうような画像になっている。

そして決定打!

10022016

撮影モードは“夜景”
ISOは240まであがった。
シャッタースピードもそれまでの数十分の一秒のキープから1/3秒まで遅くなった。

背景に沈んだ太陽の名残の淡いオレンジから夜の濃い青へのグラデーションとなる、空のもっとも綺麗になる一瞬。
なんだけど……
グラデーションの斑模様っぷりが激しい。
また、強い光源の周りがまたひどい。
ある意味年中無休でレンズが剥き出しみたいなものだから、細かい傷やなんかでこう写ってしまうのかもしれないけど、この放電現象でも起きてるかのような写り方は嫌だ。

10022017
右端のタワーのてっぺんの等倍抜き出し。
これだけみたら……
これの雰囲気は悪く無いな。

和紙のちぎり絵っぽくて!

写真としての必要性を失っている上に画面全体の90%以上はどうなんだ?!
って話である……

10022018
そして300万画素相当の抜き出し。
雲が無ければ絵として有りかもしれない。
でもまぁ、やはり全体で見ればNGだろうし、ここまで激しくディテールが崩れていると、恐らくL版でプリントしてもこのザワザワ感は出てしまうだろうなぁ……

と、実際に撮った印象からして夜景はNG。
夕暮れもNG。
曇天は厳しい。

(ー’`ー;) んーー……

と、長くなりすぎたから以下次号! (ぉーぃ

コメント