諏訪湖祭湖上花火大会の時と違って今回の新作花火競技会は会社の屋上からの鑑賞。
見上げる角度・衝撃波・音なんかは大きく違うけど、花火全体を楽しむには屋上からの方が良い。
会社の屋上にはさらに階段の屋上があって、そちらからの眺めの方がまさに一段分良い。
が!
登る為のはしごの手入れがされておらず、そのまま登るにはかなり危険な状態に!
仕方ないから明るい内にはしごを持ち込んで備え付けのはしごに括り付けて……
のつもりが気がついた時は18時。
花火開始の1時間前だ!
はしごの括り付け?
やってるはずもなく!
諏訪湖祭湖上花火大会は昔からかなり混雑していたのに対し、20年くらい前は新作花火競技会の方はそれほど混まなかった……ような気がしてたんだけど、最近は湖上花火大会より少ないとはいえかなりの混雑振りを見せる。
というわけで、車が動かなくなる前に買い物を済ませておこうと普段なら午後から動き始めるところ、午前中から動き回ったおかげで午後は睡魔にやられて眠ってしまったと!
今年は一段下になるけど会社の屋上の方から鑑賞するとしよう……
で、夕飯を食べ、さらにそこから機材の準備を始めて、外から打ち上げの音が聞こえてからようやく会社に向けて出発。
いくらなんでも余裕かましすぎだ!
屋上に着いてピント合わせの試写をした頃にはすでに開始から20分経過。
ま、地元民の緊張感の無さっぷり全開ですな。 ( ´-`)
今回用意したカメラは2台。
それぞれの構成はこんな感じ。
まぁ、何時も通りといえば何時も通りな……
●Canon EOS 5D
・レンズ EF 70-200mm F4L USM (AA)
・三脚 Geo Carmagne E645L (AA)
・その他 Canon TC-80N3 (AA)
・モード バルブ
・AF 親指AF
・ISO 100
●SONY NEX-5
・レンズ 謎の24-105mm F4
・三脚 ULTRA LUXi F (AA:ULTRA LUXi L)
・その他 エツミ E-6205 (AA)
・その他 HAKUBA ブラックオートレリーズ 2 100cm (AA)
・その他 Kenko 77S PRO1D ND8(W) (AA)
・モード マニュアル
・シャッタースピード バルブ
・ISO 200
レンズが F4 固定で調整出来ない為、いつもの感覚(ISO100 F10前後)に合わせるべく NEX-5 には ND8フィルタ を装着。
F4 で ISO200 だからそのままだと F2.8 相当の明るさなわけだから……
1段プラスで F4。
さらに1段プラスで F5.6。
さらに1段プラスで F8。
あと1段分欲しいところだけどコレばかりは仕方が無い。
準備が出来たところで鑑賞&撮影スタート!
構成が決まっているのか、小型のを数発打ち上げた後に大型のが数発上がるパターンが続いている。
となればコレはラストチャンス!
とばかりに、NEX-5 の設定を変更。
・NDフィルタ解除
・ISO-400
・シャッタースピード1/5秒
・速度優先連写
いざ!
連写枚数46枚。
そしてチマチマと重ねてGIFアニメ化。
残念ながら打ち上げの瞬間は捉えられなかった物の、大型の花火1発分を納める事に成功!
新作花火大会の中では比較的オーソドックスなタイプの為か、普通の花火写真になってしまってるのがちょっと残念。
とはいえ連続写真がそこそこ決まってるあたりでまぁ満足?!
昨日と同じくこの46枚を合成してみた。
合成してみてもやはり普通の花火っぽい。
というか、花火については合成すればするほど違いがわからなくなるかもしれない。
ならば!
と、またまた何枚か疎抜いてみた。
中心部は見やすくなったけど、ぶっちゃけイメージは大して変わらない……と。 orz
NEX-5 の設定を再び最初の状態に戻して鑑賞再開。
もっと試してみたいところではあるけど、新作花火大会で実験するのは流石に勿体なすぎる。
今回は NEX-5 で動画による花火撮影も狙っていたんだけど、最初のセッティングで NEX-5 を縦位置、EOS 5D を横位置にしてしまった事と、NDフィルタ付けたり外したりが面倒で結局終始縦位置のままで運用。
そんな訳で下の方で細々と、しかし横に広く展開されてる花火は EOS 5D で撮影。
やはり会場での鑑賞と違って花火全体を楽しむならこの場所から見ないと!
会社が発射台の列に対して垂直方向にあって本当に良かった!
今後この方向に大きな建物が出来なければいいけど…… ( ̄。 ̄;)
それにしてもさすが“新作花火競技会”。
直で見ると思わず「うわー!」と歓声を上げてしまう様な仕掛けの花火が沢山上がる物の、写真ではその辺りが写らない!
この花火の場合、花火の外周を輝度の高い花火が囲んで、土星を思わせる形状になっていたんだけど、そういったイメージがうまく写しきれない。
正直この“新作花火競技会”は写真を撮るのにもっとも適さない花火大会じゃなかろうか?
そういえば“湖上花火大会”に比べて寒色系の色使いが多いのも特徴かな?
今年の様な特に残暑が厳しい時には涼やかで良いですな。
この競技会は意表を突かれる花火もまた多い。
ものすごく高く打ち上がる割には小降りな展開で拍子抜け。
シャッターを離すとその外周を囲む様にさらに小降りな花火が花開く。
すげー!
とか思ってる間にその花火も消えて終了。
なかなか学習仕切れずに、このパターンを何度も逃す罠。
“新作花火は気が抜けない!”
プログラムが進行するにつれ、「ここは連写で撮りたい!」って花火が増える。
<img08>
とはいえ設定を変更してる間に見逃す方が惜しい。
この花火は火花が自ら点滅してるおかげで長時間露光で撮影してる分には綺麗に見える。
でも実際に見ていると、キラキラ明滅して綺麗ではあるんだけど、光ってるタイミングが短すぎてちょっと物足りない。
こういう花火だけは撮った方が若干綺麗に見えるかも?
来年は撮影用2台、連写用1台、動画用1台の4台体制必至か?!
(無い無い)
今回は横位置で頑張る EOS 5D で以外に苦戦。
NEX-5 を使いすぎてズーミングの回転方向、さらにはリモコンのレリーズ感に違和感が!
まぁ、今回 NEX-5 に使ってるレンズは純正品ではないからズーミングの回転方向はいつも通りではあるんだけど、焦点距離が丁度良くてほぼ105mm固定。
さらには縦位置だったことから基本縦方向に打ち上げられる花火には丁度良かった。
しかし横位置の EOS 5D は辛い。
小型の花火に合わせてテレ側にしていると、大きく打ち上がる花火は綺麗さっぱりフレームアウト! orz
結局総撮影枚数の内、1/3くらいしか使えず!
リモコンも、何故か押し込んだ後に指を離しちゃう病発生。
後半にはなんとか違和感も薄れて来たんだけど、ちょっと EOS を放置しすぎてしまったかなぁ。
今後もメインは EOS だと言うのに! タブン。
数年前まで「新作花火競技会は花火がしょぼい」と思って大して興味も持たなかったんだけど、打ち上げ内容を理解するにつれ考えを改めた。
打ち上げてるのはその名もズバリ“新作花火”な訳ですな。
最初の頃は、湖上花火大会の“実の詰まった”昔ながらの花火に対して、輪郭だけのワイヤーフレームみたいな花火が多く、「なんか迫力が無いなぁ~」とか思ってたりもしたけど、今では“見た事の無い新しい動き、光、構成”が見れるのがなんとも面白い。
ただ、写真に残すには難しい相手なのが難点なわけだが!
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